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台湾社会に学ぶ女性の仕事と家庭の両立(下編)

Updated: Mar 28, 2021

こんにちは。現在台湾現地企業に勤めており、台湾在住2年目のmahoと申します。

台湾の人間味にあふれるあたたかさとおいしい料理に魅了されつつ、台湾生活を満喫中。


男女平等が進む背景

前回、台湾と日本の女性の違い、男女平等についてご紹介しました。では、この日本と台湾の違いはどこからくるのでしょうか。主な要因として、①社会側の制度と②女性の心理的負担大きくこの2つ挙げられます。これらについて、日本の状況と比較しながら具体的に見ていきたいと思います。


女性ではなく社会の責任

 1つ目は、子育てのサポート体制が整っていることです。台湾では以前から経済的理由により女性が働かざるをえない環境にあり、それに合わせて社会の土壌が日本よりも整っています。職場においては女性が出産を機に休暇をとっても、当たり前に元のポジションに戻ることができるそうですし、個人に合わせて業務を調整したり、周りがサポートしたりするそうです。また、産後すぐに乳母さんを雇ったり両親と同居したり、赤ちゃんの世話は人に任せるのが当たり前だそうで、多くの女性が産休8週間のみで復帰するそうです。日本では多かれ少なかれ女性が休暇をとることを足手まといだという空気がありますし、子育てのために人を雇うという習慣も一般的ではないように思います。台湾では女性が妊娠・出産をきっかけにそれまで通りの生活を送るのが難しくなるのを承知の上で、予め土壌を整えておく、そんな空気が強いと感じます。日本でも育休や女性活躍の機会が整いつつありますが、女性が働くことによって生じる問題ありきで社会制度が敷かれているようで、そもそもの前提が異なるように感じられます。つまり、台湾では、出産によって仕事との両立が難しくなることは女性の問題ではなく、社会の側の問題として捉えているところに大きな違いがあると思いました。


家事や子育てしない女性はだらしがないのか?

 2つめは女性が子育てをしなければいけないという心理的負担が少ないことです。これは、上に述べた子育てを任せることの根幹の理由にもなるかもしれませんが、仕事は仕事、子育ては子育て、自分のキャパシティを超えた部分を気軽に人に任せられることです。日本では女性が子供の育児や家事を自分で行わず、他人に任せた場合、「母親としてどうなの?」「家事を自分でしないなんてだらしない」などと後ろ指を指されることも多いのではないでしょうか。仕事を持ち始めた女性が増えている一方で女性は子育てであるべきだという社会的プレッシャーが未だに根強く残っていると感じます。とある調査によると、共働き夫婦における週あたりの家事時間の差は日本は10時間、台湾は4時間と2倍以上の差があることが明らかにされています。現代の女性のように仕事も家庭も両立する必要がある場合には少し負担が多すぎると感じます。


男女関係なく個人が輝ける支え合う社会へ

 このように台湾では「女性が働いて当たり前」という前提で様々な仕組みが日本と比べて整っています。産休や育休などが当たり前にとれ、職場全体で復帰を後押ししてくれます。家庭でも、乳母さんに育児をお願いしたり、自身の両親や親戚が面倒を見てくれたり、家事を分担したり、と家庭の負担は軽めで、仕事にもきちんと専念できる環境が整っているようです。男女が個人として生き生きと生活できるように日本でも伝統的な「男性は仕事、女性は家庭」という考えから抜け出し、社会が変化することが求められると強く感じます。女性ばかりが負担を背負うのではなく、足りない部分を社会全体で補完していけるような意識、仕組みができていけば良いなと思います。


筆者プロフィール

大学を卒業後、新卒で台湾の現地企業に就職し、日本語教材編集者として働く社会人2年目。大学時代の経験や学びを通して男女の違いによる状況や機会の差に疑問を感じるようになる。男女という枠組みにとらわれず、一人ひとりが「個人」として自律的に生きるにはというテーマを胸に日々模索中。


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