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「自分の感性を信じて道を選ぶ」東京ガスiネット代表取締役社長 鴫谷あゆみさんが語るキャリアの築き方

男性多きエネルギー業界で、大企業のリーダーを務める鴫谷あゆみさん。これまでのキャリアで大事にしてきた価値観から、「女性初の執行役員」として注目を浴びることへの率直な感想までを伺った。


ー2016年に東京ガスの執行役員、2018年に常務執行役員になられてから、何かと同社「初の女性役員」として言及されることが多かったと思います。

 「あまり自分を『女性』として強く意識したことはない。東京工業大学時代も、男女雇用機会均等法施行2年後に同法の1期生として東京ガスに入社したときも、あえて女性・男性を区別して考えることはなかった。

 ライフイベントという観点でいえば、出産をする女性とそれがない男性では違いがあるかもしれないが、それは男女の差というより、出産や子育てという特定のライフイベントを経験する人としない人の差ではないか。」


ーそれでは、「女性初」としてのプレッシャーや苦労はあまりなかったのでしょうか。

 「自分がこけたらあとに続く女性の道を閉ざしてしまうのでは、というプレッシャーは感じていた。周りには、総合職ではない優秀な女性がいた。彼女たちに恥じないように、目の前の仕事を一生懸命にやってきた。

 失敗したり、周りから批判されたりしても、それは『女性だからだ』ではなく、『自分だからだ』と思っていた 。」


ー壁にぶつかったときはどのように前に進みましたか。

 「寝る。または信頼できる人と話し、時にはアイディアを『壁打ち』して頭を整理する。辛いと思いながら後悔しても始まらない、そのときにできることをやることをして前に進んできた。

 会社とは全く違うコミュニティを持っていたことも、プラスだった。お稽古ごとや趣味で新たな感性を養うことができた。何事に対しても好奇心を大事にして様々なことを学び、吸収し、応用するための引き出しを増やすことが大切だと思う」





ープロフェッショナルとして、あるいはリーダーとして心がけていることはなんですか。

 「みんなに納得して仕事をしてほしい、と常々思っている。ただ指示どおりに動く人よりも、自分がどうしたいかを考え、納得して仕事をしている人のほうが生産性やモチベーションが高いと考える。チームとしても、うまく仕事がまわる。だから、『あなたはどうしたいの?』と問いかけることや、職階に関係なく対等に対話しながら仕事をすることを大事にしている。

 これまでのキャリアを通して、本当の意味で共通認識を取ることの難しさを学んできた。例えば、システムを作ると一口にいっても、それぞれの部署で言葉の解釈が異なることが多くある。ひとりひとりが異なる背景や常識を持っている、いってみれば『日本語が通じない』という前提に立ってコミュニケーションをとるよう心がけている。」


ーこの記事の読者へ、キャリアを考えるうえでのアドバイスをお願いします。

 「自分は、AかBかの道で迷ったとき、自分の感性で選んだ道を進んできた。自分の感性で選んだ道であれば、進んでいくのは難しくない。理由付けは、あとからロジックで固めればいい。

 自分は、1つの会社で働き続けることが主流の世代。いまは、キャリアに関する考え方が変化し、何が正解か分からない時代になっている。だからこそ、自分が進みたいと思う道を、ほかの誰でもなく自分の選択として歩むことが、より重要になってきている。どんな問いも、悩みも、答えは1つではない。自分の感性や気持ちを大事にして、自分なりの答えを見つけてほしい。」



鴫谷あゆみ(しぎたにあゆみ)

東京ガス株式会社 常務執行役員 CIO / 東京ガスiネット株式会社 代表取締役 社長執行役員


東京ガス入社後、情報システム部門に配属。 OA・EUC 展開、業務システム開発など各種プロジェクトに参画する。 2008 年よりリビング本部にてお客さまサービス共通業務システム構築プロジェクトをはじ めとした、IT を活用したお客さまサービスの高度化に携わる。 お客さまサービス部長、業務改革検討プロジェクト部長、CIS再構築を経て、現在に至る。 東京工業大学 理工学研究科 経営工学専攻 修士課程 修了。


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